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「慰安婦制度」という言葉が生む論理的矛盾

メモ。

日本軍慰安婦を批判する言説の中に「慰安婦制度」という言葉が使われている事があるが、この言葉をつかう人々は、いったい何を慰安婦制度とみなしているのだろうか。かれらが何を慰安婦制度とみなすかによって、かれらの一部の主張の論理的整合性に欠陥が生じうるという事に気付いていないのだろうか。

たとえば、かれらが「慰安婦制度は人身取引制度であった」とした瞬間、ときに慰安婦制度の事例として列挙される南方やシナ大陸における性暴力事件は「制度外」の事例となり、かれらの一部の主張は「制度」内に「制度外の事例」を包含し論理的矛盾が生じる。

このような論理的矛盾は、おそらく、日本軍慰安婦批判者たちによる、慰安婦強制連行の神話が崩壊したゆえに行われた論点移行すなわち当時の身売りや就職詐欺などに焦点を当てる事と、海外での喧伝効果を高める事を期待した日本軍慰安婦の加害性の誇張すなわち「被害者」の国籍多様化と「加害」地域の拡大と、これらが同時に行われた事に起因するのではあるまいか。